日記 053 kawaiiに溺れていたい

kawaiiは正義って、そりゃそうでしょ。こんな世の中かわいくなくっちゃやっていけない。kawaiiに溺れていたい、ひたすらkawaiiにまみれていたい。暴力の対義語、kawaii。ひたすらチルで、やさしくて、棘があって、排他的な世界。おれみたいなおっさんがkawaiiを求めるのは間違っていますか？否、おっさんだからkawaiiになりたい、敏感なんだ。トロトロの声した女の子のオートチューンの曲をひたすら聞きたい。kawaii格好とかして、比較的はやい夜を過ごしていたい。深夜はきらい、かわいくないもの。知ってる？kawaiiは真夜中12時になると消えちゃうの。夜9時にコンビニに行きたい。中田ヤスタカでも流して、かわいい靴下はいて、ピンモンとか買って、アイコス吸って、てきとうな写真とか撮りたい。夜景とか自撮りとかもっとしたいのに、おれはもう齢26。絶望するんだよな。kawaiiはおじさんにはやさしくない。18～21あたりの限られた概念なんだ。もしおれが18に戻れるなら、パチンコ屋なんかにいかずに、ピューロランドとかいっておしゃれしたいよ。おれ、両性具有にあこがれてたときがあんだよね。天使ってkawaiiでしょ？中性になりたかった、女でも男でもありたくなかった、そんな時期を思い出している今夜だ。大森靖子ばっかきいて、香椎かてぃのユーチューブみて、tiktokはみてなかったな。kawaiiでありたい。kawaiiに溺れていたい。どうしてこんなにもおれを魅了するのか、それは隣芝（となしば）理論に基づくものだとおもうけど、なぜならおれはおっさんだから。おっさんであるという事実、これがおれのkawaii希求観念を強くしている。おっさんが嫌なんだ、自分でもわかってんだ、でもおれはkawaiiをもとめて、自分なりにかわいく生きるつもりさ、かわいい靴下とか履いちゃってね。