日記 054 朝とデカダンス

朝だ。太陽が気持ちがいいね。冬だね。もうクリスマスだ。そんなときにおれはデカダンスに浸っているのであった。図書館でみっけたデカダンスがテーマの画集。デカダンスはいいなあ、退廃的というか、幻想的で、溺れていられる。一次大戦の影響が色濃く出ているから、どこか不安げなんだ。印象派は朝の芸術といわれているけど、いわゆるデカダンの象徴派は夜の芸術だ。見えないものを見るような、絵画と対話しているような、そんなコミュニケーションを朝にしちゃうのがいい。いい日のはじまりのような、そんな気持ちになる。芸術は人生を潤すなあ、なんて当たり前のことを言って、今日が始まる。今日はどんな日になるだろうか、おれは最近、人生をデカダンスとダンスしてる。つまり、退廃的ってこと。でもなんだか、今日はいい日になりそうだな。最後にギュスターヴ=アドルフ・モッサってひとの素敵な絵をのせるね。みんないい日になるといいね。

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