日記 060 メイプルストーリーのゲームスタートが押せなかった

なんかいつの通りロルとかして過ごしてたんだけど、ロルの攻略サイトの広告にさ、いたんだよね、メイプルストーリーが。なんか超大型アップデートしましたみたいな謳い文句でさ、ついやってみてえ~ってなったのさ。そこにはもちろん懐古とかもあったけど、純粋にいまそういう昔のMMOみたいなのをやってみたいと思ったんだよね。なんかわくわくしちゃって、やりこんじゃおっかな~みたいに思ってたんだ。それでインストールしながらロルして待ってて、いざ、インストール完了、ゲームスタート!ってボタンが押せなかったんだ。おれには。やっぱめんどくさいが勝ったんだ、好奇心に。26歳の限界だ。好奇心の。なんだかメイプル側もさ、アップデート年表!とかいろいろ復帰勢向けにやってくれて、なつかしいなあなんておもったりしたけども、いまやってもきっと違うんだろうなって。もうMMORPGは死んだんだ、いやメイプルは死んだんだ、ずいぶん昔に。おれたちが盗賊とかで手裏剣シュッシュ投げていた時、そこがメイプルストーリーという、ひとつの情報有機体の生のクライマックスだったんだ、言わせてくれ、あの頃はよかった。あの頃は、よかった。情報もあやふやで、攻略サイトも限られていて、カオスだった。ああ、おれはあの時、純真な好奇心をもってインターネットしていたな。一日に親に限られた時間、必死にメイプルストーリーをやるおれ、これはおれミュージアムに展示することが決められているとかいないとか、でもそれくらい大好きだったんだ、メイプルが、インターネットが。そんなインターネットボーイも、もうゲームスタートが押せないおじさんになってしまった。SNSだってなーんもわかんない。孤独だ。しからば、とする元気がおれにあるのだろうか。わからない。でも少しづつ、インターネットとも仲良くしようと思っているんだ、だけど、メイプルごめんな、おれはいままだ、お前をプレイすることはできない。いつかまた、その時まで待っててな。

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