日記 013 夢のはなしについて

甘い夢を見たの。どんな夢?と聞いたや否や、女はたちまち自分の支離滅裂で分裂した夢のはなしを始める。男はうんざりしている。たいていの場合、人の夢のはなしなんて面白いことがない。そのおもしろさを感じられたのは平安貴族ぐらいマインドセットができてるひとたちなのであって、現代において夢のはなしは、まったくもって、いや、ひどい話題である。でもおれがしようとしているのは夢のはなし。今日の夢はねー、無機質で誰もしゃべらなかったよ。フーン。昼寝、しちゃってサア、もう爆睡、夢のひとつでも見なきゃおかしいってくらい快眠。フーン。寝ると人は健康になるというけど、それは本当みたいだね。うんうん、その通り。なんつって分裂病してると、ふと、この日記は風呂だの寝るだの夢だの、四畳半バスルームつきの部屋にいる奴の日記だな、さては、と1,000年後のインターネット掘り香具師、あるいは学者が分析するに違いない。みたところ、たいして外にも出ていない模様で、この時代ではそれが通用したんですねえ、なんてテレビで放送されたらどうしよう。違うの、学者さん、このサイトはオープンでカルチャーなチルサイトなの、チルって意味、知ってる?(笑)じゃ、おれはまたなんか寝たり風呂入ったりするから、じゃあな。

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