日記 065 ハイ&ロー

ご存じの通り、おれは躁鬱なんですが、人間みな、ハイとローがあるよな。ないの?もしかして。いやあるでしょう。心というのは絶えず感情が川のように流れていて、その感情によって、川が濁ったりキレイになったり、そんな繰り返しだと思う。いかにこの川をうまく扱うか、これが感情コントロールのキモだと思うんです。かなしいことに、世の中は負の感情が起こることがおおくて、しんどくて、これはブッダが言ってることだから、おれはかなり同意してるんだけど、だからこそ、負の感情を浄化して川に流さなければならない。人間は道具を扱えるけど、感情を扱うってのはなかなかできない。だからマインドフルネスしろとか、そういう話じゃなくて、自然に、健康に、何もせずとも良い精神状態でいたいと思う。でも、ハイとローは必ずある。中間にいることはかなり難しい。別にどっちがいいとか、そういうことはないと思うんだけど、ハイとローを認識することは大事だと思う。自分を認識する、メタ認知する、自分を知る。これがうまく生き抜くためのコツなんだ。好奇心ってのは外に対してよく向けられるけど、自分のことに対して好奇心がわくことって少ないんだよな。だって、自分のことを好きなやつってそうそういないし、何よりも自分ってのが一番わからない存在だから。でも、観察をするんだ。いまの心境は?何を考えている?何を求めている?趣味人間観察です、じゃなくて自分観察です、のほうがよっぽどいいよ。結局、自分のこころと一緒に一生生きていくわけなんだから、自分をもっとよく見るべきなんだ。好奇心というものは、年とともにどんどん弱っていくものだから、若いうちにもっと自分を認識できていれば、生きやすくなったのかなあ、なんてたまに思ったりする。でも、若いうちは自分じゃなくて他人にくぎ付けだから、それもなかなか難しい。おれはいま、この年になって、ようやく自分がわかってきたよ、いや、わかろうと努力しようと思ったよ。もう遅いかもしれないけど、できる限りの力で、自分をみてみたいと思ってる。もっともっと、自分を知りたいと思う。内省です、要は。こんなこと言ってるおれはいま、ハイなんだろな。

コメント