日記 070 髪をきった 日記 2024.02.05 えー、ようやく髪を切りました。ロン毛だったわけで、ロン毛を背負ってた期間も長かったから、なんだかすっかり切り落としてくれたなあ、という感覚だ。髪の毛には厄がこもるんだな。さっぱり切ったら、なんか頭が軽くて、ぐじゃぐじゃの統合性のない脳みそがすこしづつ、つながってきて、ああ生きてる、なんて言ったら大げさだけど、それぐらい気持ちがいいな。結局、髪型って自分を守るものだとおれは思っているので、ロン毛っていう、すごく防御力のたかい髪を武装していたんだな。ロン毛は社会において、容認されにくい。とりわけ清潔感のないロン毛とかって、もうだめだ、シャフの香りしかしない。そんな香ばしいおれもいまじゃさっぱりボブ。ボブかよって思うかもしれないけど、ボブはこう、まだ防御力たかいほうだけど社会適合度はロン毛よりはるかにたかい。いい髪型だ。いい気分だ。風呂の話をおれはよくしたがるから、また話題に出すけど、風呂と散髪は似ているなあ。儀式的で、気分を高揚させ、社会にいい顔できるっていう点で。とにかく、めっちゃ切ったんだ、髪。そのなかにドロドロのいままでの厄とかがすべてこもってるんだ、いまはもうない。あたますっきりで、人間って、社会って、いいよね、ってまだそこまでは思わないけど。