日記 074 いろんな顔 日記 2024.02.22 昨日、散歩してたんだ。なぜってやることがないから。したらお腹痛くなってきちゃって、こりゃもう帰るしかないなあ、なんて思っていたら、キリッとした目の男、いや青年とすれ違った。ああいう、強い目はいいよなあ。青年はニキビもちらつく赤ら顔でべつにかっこよくもないのだが、目があんだけキリッっとしていると、どことなく説得力が増すというものだ。青年はキリッとした目で、おれに一瞥もくれず、どこかへ向かって強い意志で行ってしまった。腹が痛い。とっとと帰ろう。すると踏切はカンカンと音をたててしまり、その上には飛行機が飛んでいた。近くに飛行場があるのだ。うるさいなあ、乗り物ってのは、なんておもって、踏切はあいた。するとこんどは、髪がぼさぼさの、伸びっぱなしの、それでいて怒ってるような顔をした青年とすれ違った。青年はおれに一瞥することもなく、早足でプンプン歩いていった。間違いない。こいつはニートだ。ニート歴の長いおれが言うんだから間違いない。人って顔でさあ、結構わかるものね。なんて思いながら家に帰った。そんな散歩もいいね。