日記 004 統合性のない雑文 日記 2023.10.132023.11.23 いま、風呂に入っていた。風呂に入るとき、最近はもっぱらiPhoneをおともに、音量最大でなにかアルバムを聴いている。今日はビートルズのサージェントペッパーズであった。シャンプーをしている最中、ふと、風呂を出たらなにをしたいか考えていた。答えはでた。なにもしたくなかった。思うに、ひとというのは予定予定の連続でなりたっていて、これをしたらつぎは何をすると、自ら時間に区切りをつける。ところが、まあ、おれのように時間をありあましているような者は、時間に区切りをつけるということを日常的にしない。いや、できないのかもしれない。だから、本能のおもむくまま、これがしたい、次は何がしたい、と、それはマモンみたく自分の欲望に溺れている。そうなるとワンルームのこの我が家はソドム?なんて考えがばらける。しかし、そんなバラバラの考えをまとめてくれる存在を発見したのである。それは、つまり文字である。文字は思考の源流であり、文字にしてひとは考える。何をするか、時間にどう区切りをつけるか、これは思ったより人間的な行為であって、欲望のまま生きてるヤツには、そりゃあ難しいわけだ。だからこそ、文字が必要だった。活字が。自分でも、他人の文でも、それらの文字がおれの思考回路をギリギリつなぎとめていてくれる。 ビートルズのサージェントペッパーズロンリーハートクラブバンド。ピッチフォークじゃベストアルバムだか、名盤だか、どっちか忘れたけど一位だった。おれはホワイトアルバムとか、アビーロードとか、後期をけっこう好んで聞くけど、アルバム単位で言ったら、たしかに一位なんだ。理由はいろいろある。本当にいろいろあると思う。たとえば、A Day in the lifeのためのアルバムなんだ、と言われればウム、となるし、コンセプトバンドのコンセプトアルバムというものの斬新さとか言われてもフーム、となる。でも、なんか今日風呂でさ、ゲッティングベターが流れてたわけ、これがなんかすげーよくて。正直、真ん中の曲はポールとジョンと、どうせ一曲だけジョージが好きに作った、おまけみたいなもんだと思ってたし、統合性がないと思っていたけど、すべて同じスタンスなんだ。ロンリーハートなんだ。で、風呂上りにこれを書いてるから、ちょうどいまおれのiPhoneは A Day in the life を流している。これがいいんだ。生きていかなきゃなあ、なんて少し飛躍しているけど、生活のなかのある日、それが今日で、連続してそれが人生になるんだなって、なんて。