日記 017 感情、わからないもの 日記 2023.11.052023.11.23 おれは綾波レイが好き。綾波レイは偉大だ。無感情系ヒロインとして、その地位を確かなものにして、後続の長門とかそういうキャラクターの祖先となった。まあそれより前にもいたかもしれないけど。でもさあ、感情ってわからないよな、ふつうに誰しも。感情をコントロールするとか、思うがままに扱うってのはできないもんで、ブッダもただ感情を受け入れてあきらめていただけなんじゃないかなあ。要は感情ってのは理屈じゃないし、わからないものなんだ。何か事象が起きたとして、それに対する精神の反応が感情で、それは考えて生まれるものじゃなくて、ただ自然に湧き起こるものであって、うーん、考えれば考えるほどわからない。感情ってなに?どうして人はこんなにも感情を持っている?もちろん、ほかの生物にも感情的なものはあるとおもうけど、ありんこが鬱にはならんだろうし、人間は感情を生み出すほど脳が発達しているだけなのかもしれない。でも、なんで感情は起こるんだ?例えば本能的に考えたら、いち生命としての至上命題である子孫繁栄、つまり愛というか恋愛というかセックスとかで考えてみたら、これは感情が、それはもうウネウネとグルグルと渦巻いているわけで、生命として正当じゃない理屈が支配している領域だ。なんでそんな合理的じゃないことを人間はするんだ?有機体として生を預かった以上、生きていくのが当たり前のことなのに、ひとは、特に現代人はすぐ死にたがるだの感情のコントロールができないが故のバグみたいのを起こす。これってもしかして欠陥?なんて思うけど、それを含めて人間なんだなと思うし、やっぱり感情ってのは必ず付きまとう。またまたブッダだけど、それを受け入れて諦めることはできても、変えられないところがある。おれが依存症回復プログラムに参加してたとき、平安の祈りってのを最後にみんなで唱えて終わりだったんだけど、それはこんな短文だった。 神様、私にお与えください 変えられないものを受け入れる落ち着きを 変えられるものは変えていく勇気を そして二つのものを見分ける賢さを依存症ってのはようは感情のバグなんだけど、この平安の祈りは、諦めともいえる。でもおれはすごくこの文が好きだった。感情ってのは変えられないんだよ。だから、日々祈って、考えて、コントロールするというよりも受け入れるという姿勢をとるしかないんだ。わかんねえなあ。