日記 045 インターネットはナードのものだった

いまどきスマホ持ってないやつなんていないし、みんなWi-Fiのことも知ってるし、インターネットで陽気なやつらが楽しく遊んでる光景は、どんなSNSでも見かける。むかし、インターネットはナードのものだった気がするのになあ。パソコン少年だった、おれ(小学生)はこんな未来を想像できただろうか。むかし、というのも、スマホが普及する前くらいかな、2010年より前くらいの話だ。ニコニコ動画とか見てたなあ、メイプルストーリーも楽しかった。ほかにも様々なオタク・コンテンツでごった返しで、根暗っぴなおれはインターネットがだいすきだった。居場所だった。いまでもインターネットは好きだけど。これは誰が悪いとか、インターネットはおわったとか、そういう話ではなくて、ただの懐古である。あの時、クラスで一番かわいかったあの子はインターネットなんてまったく知らなかった。むしろインターネットを知ってるのは日陰者、つまりナードだけだった。ナードが夢中になったインターネットはiphone4あるいは5の登場によって変容を遂げた。SNSが普及して、インフルエンサーとかYoutuberとか、そういうのも出てきた。Youtubeなんて、おれが小学生の頃はカスみたいな外国の動画ばっかりで全然おもしろくなかったことを覚えている。ああ、インターネットよ。おれの唯一の社交場よ、お前は変わってしまったんだな。でも、おれは決してお前のことを見捨てたり見限ったりしないよ。インターネットの行く末は?むかし、おれが想像できなかったように、いまも予想すらできないのである。時代の変化とともに、様々な概念をとりこんで、おっきくなっちまったインターネット。でもおれはインターネットが好きだ。好きでたまらないんだ、そんな愛慕の念を抱きつつ、今日もネットサーフィンに浸るのさ。

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